不動産×行政書書士Blog

不動産売買・不動産賃貸・不動産管理を行政書士の目線で解説するブログです!

家賃滞納、賃貸オーナーが被るリスクをどうすれば軽減出来るのか…⁇

おはようございます☀😃
不動産系サラリーマンをしながら行政書士登録も受けた仕事人間の近藤です!

本日は、最近話題になった賃貸住宅の強制退去に関する最高裁判決について書かれたニュース記事を読ませて頂き、僕が感じたことについて書かせて頂こうと思います。

以下ーー内は、2022年12月27日(火)付、Yahoo!ニュースより引用させて頂きました。

ーーーーーーーーーー
これまでより「賃貸住宅」が借りにくくなる? 不動産業界を揺るがす「判決」が下された背景

 賃貸住宅を強制退去させる家賃保証会社の契約条項について、最高裁判所が違法とする判断を下した。民法の趣旨からすると妥当な判断だが、この判決によって、貸し主は高齢者などリスクが高い借り主に対しては、ますます家を貸さなくなる可能性が高い。借り主にも貸し主にメリットをもたらさない現状を放置してきた行政の責任は重い。

〜中略〜

●自由市場の本当の意味

 自由市場というのは、何でも自由にして良いという意味ではない。契約当事者が互いに義務を履行するとの前提条件付きで「商行為は自由」という意味である。したがって、正しい商行為を維持するため、行政が介入するのはむしろ当然のことと見なされている。

 日本の賃貸住宅市場は、入居者も貸し主も互いに甘えた状況であり、行政はそれを改善する努力を怠ってきた。近年、ルール日本社会がうまく機能しなくなっている事例をよく目にするようになっているが、賃貸住宅市場もそのひとつと言って良い。

 賃貸業界は、一定の条件を満たせば強制退去ができるよう、法制度の整備を政府に強く求めていくと同時に、属性によって入居者を拒絶するという商習慣は自ら無くしていく努力が必要だろう。

 日本でも本格的なインフレが始まっており、不動産価格は今後、さらに上昇すると予想される。すでに首都圏のマンション価格は、平均的な所得水準の人では手が届かないレベルに達しており、今後は一生賃貸という国民も増えてくる。良質な賃貸住宅の提供と、契約トラブルの回避は国家的な課題であり、行政の不作為は許されない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed43d4f3bada19bcd317214ea43d15489bcc0c5
ーーーーーーーーーー
私的な考えですが、今後の賃貸住宅の滞納や契約違反に関しては、本ニュース記事内でも紹介されている通り、米国の様に、家賃の滞納があった場合には、すぐに遅延損害金を請求したり、強制退去を通告できる様になって行くべきなのではないかと思います。
(民法や借地借家法の改正が必要でしょうから、すぐには変える事が出来ないかも知れませんが…)

これは、現状の民法や借地借家法では、賃貸オーナー(貸主)が圧倒的に弱者となっていて、入居者に家賃滞納や契約違反があっても、すぐには退去して貰う事も出来ず、入って来るはずの家賃が滞る事によって、賃貸オーナー(貸主)が経済的損失を被るリスクが大きいからです。
(家賃保証会社を利用していれば、滞納家賃は保証されますが、いつまでも居座られる事に対してのストレスは大きいです。)

確かに家賃滞納をしてしまう理由によっては、入居者を擁護したくなる場合もあると思うのですが、滞納をしたまま、音信不通になったり、行方不明になったりした場合の賃貸オーナー(貸主)のストレスに関して、もう少し考慮してあげるべきではないかと考えています。

今回の判決によって、少なからず、少しでもリスクがありそうな入居希望者には部屋を貸したくないと思った賃貸オーナーや家賃保証会社はいると思います。

本ニュース記事でも指摘があります通り、これからは住宅購入をやめて、一生賃貸住宅で暮らそうと考える方も増えると思いますので、今後、入居審査を厳しくし過ぎなければならない状況は、誰の得にもならないのではないでしょうか。

それでは、本日はこのくらいにさせて頂きます。

次回も引き続き、当ブログを読んで頂けます様宜しくお願いします🤲

プライバシーポリシー
個人情報の利用目的
当ブログでは、お問い合わせや記事へのコメントの際、名前やメールアドレス等の個人情報を入力いただく場合がございます。
取得した個人情報は、お問い合わせに対する回答や必要な情報を電子メールなどをでご連絡する場合に利用させていただくものであり、これらの目的以外では利用いたしません。
広告について
当ブログでは、第三者配信の広告サービス(Googleアドセンス、A8.net)を利用しており、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、クッキー(Cookie)を使用しております。
クッキーを使用することで当サイトはお客様のコンピュータを識別できるようになりますが、お客様個人を特定できるものではありません。

Cookieを無効にする方法やGoogleアドセンスに関する詳細は「広告 – ポリシーと規約 – Google」をご確認ください。
アクセス解析ツールについて
当ブログでは、Googleによるアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を利用しています。このGoogleアナリティクスはトラフィックデータの収集のためにクッキー(Cookie)を使用しております。トラフィックデータは匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。
コメントについて
当ブログへのコメントを残す際に、IP アドレスを収集しています。
これはブログの標準機能としてサポートされている機能で、スパムや荒らしへの対応以外にこのIPアドレスを使用することはありません。
なお、全てのコメントは管理人が事前にその内容を確認し、承認した上での掲載となります。あらかじめご了承ください。
免責事項
当ブログからのリンクやバナーなどで移動したサイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。
また当ブログのコンテンツ・情報について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。情報が古くなっていることもございます。
当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
著作権について
当ブログで掲載している文章や画像などにつきましては、無断転載することを禁止します。
当ブログは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありません。著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応いたします。
リンクについて
当ブログは基本的にリンクフリーです。リンクを行う場合の許可や連絡は不要です。
ただし、インラインフレームの使用や画像の直リンクはご遠慮ください。