不動産×行政書書士Blog

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〝市営住宅に関する訴訟〟について僕が感じた事

おはようございます☀😃
不動産系サラリーマンをしながら行政書士登録も受けた仕事人間の近藤です!

本日は、市営住宅に関する訴訟の記事について、僕が感じた事を書かせて頂きます。
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下記ーー内は、2021年3月30日付の徳島新聞電子版のニュースより引用させて頂きました。

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市営住宅転居訴訟 高松高裁、徳島市に修繕命じる

徳島市営住宅の3階に入居していた男性(60)が、転居先の1階の修繕などを市に求めた訴訟の控訴審判決が26日、高松高裁であった。神山隆一裁判長は請求を棄却した徳島地裁の一審判決を変更し、徳島市に畳やふすまなどの修繕を命じた。

(中略)

畳などの修繕費用を入居者の負担とした市営住宅の規定に対し「入居者と特段の合意がない以上、市に修繕義務がある」と判断。市が修繕費用の分担を記した冊子についても「冊子が交付されたことで入居者と合意が成立したとは言えず、拘束力はない」と退けた。

https://www.topics.or.jp/articles/-/507217?
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高等裁判所の判決ですので、徳島市が上告した場合は、最高裁判所が、また違った判断をされるのかも知れませんが、現時点では、入居者側の主張が認められた判決だと思います。

判決理由の中で、『湿気やダニ、カビなどが原因で腐食や破損、汚れが認められる』という部分には、普段民間の賃貸住宅ばかりを取り扱っている者からすると、驚きです。

民間の賃貸住宅の場合、最近は、居住者の立場が強くて、この様な状態で引き渡す事は、なかなか考えられず、もし、何かの手違いで、そうなった場合には、当然の様に、入居者からクレームを貰う事になってしまいます。

今回の場合、市側にも規定で、『現状での引き渡しとなっている』という理由があったにせよ、普通にそのまま住めない物件に入居してもらうのには、流石に状況的に無理があったんだろうなぁと感じます。
(市が発行している修繕費用の分担を記した冊子も、実際の部屋も見てないので、全て個人的な想像に基づいて書いています。)

民間の賃貸住宅と公営住宅では、関係する法律も違うので、僕が偉そうに意見を言う事はおかしいのかも知れませんが、民間の賃貸住宅が、ずっと昔は、修繕費用の負担においても〝貸主有利〟(貸し手市場)だったものが、最近は、物件の供給過剰によって、立場が逆転している状況を考えれば、市営や県営の住宅に関しても、もう少し入居者側の事を考えて、快適な居住環境を作る事が必要なのではないかと感じました。

興味のある内容の訴訟ですので、今後の状況を見守って行きたいと思います。

それでは、本日はこのくらいにさせて頂きます。

次回も引き続き、当ブログを読んで頂けます様宜しくお願いします🤲

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