不動産×行政書書士Blog

不動産売買・不動産賃貸・不動産管理を行政書士の目線で解説するブログです!

〝無料査定〟間違った解釈をされる方も多いです

おはようございます☀😃
不動産系サラリーマンをしながら行政書士登録も受けた仕事人間の近藤です!

本日は、不動産の『査定書』に関してのニュース記事を読ませて頂き、感じた事を書かせて頂こうと思います。
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以下ーー内は、2022年4月15日(金)付、Yahoo!ニュースより引用させて頂きました。
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不動産会社の「査定書」とは何? 家の売却を考えたら検討したい価格査定の依頼

マンションや戸建て、土地等を売るときに最初に行うのが査定です。査定を依頼すると、不動産会社が不動産を調査し、価格を判定して「不動産査定書」を作成してくれます。不動産査定書とは、一体どのようなものなのでしょうか?この記事では、「不動産査定書」について解説します。

〜中略〜

不動産査定書には「査定価格」が記載されています。
査定価格は、あくまでも不動産会社の調査結果に基づく意見価格であり、売却を保証するものではないという点がポイントです。

位置づけとしてはある会社が考えている「売却予想価格」であることから、依頼する会社を変えれば査定価格も変わります。

〜中略〜

不動産査定書には無料と有料のものがあります。
無料と有料との違いを示すと下表の通りです。

不動産査定書は誰が作成しても良いので、不動産会社も不動産鑑定事務所も行うことができます。

依頼者が負担する金額については、不動産会社に依頼すると無料で、不動産鑑定事務所に依頼すると有料となります。

不動産会社が無料の理由は、不動産会社は査定料金を顧客に請求できないからです。
不動産会社が受領できる報酬は仲介手数料となりますが、仲介手数料は成功報酬であるというルールがあります。

不動産会社の査定は、仲介を成約させるための営業行為の一環であるため、成約していない段階で査定料金の報酬を受け取ることができません。
仮に査定後に仲介の依頼を断っても、費用を請求されることもないです。

また、不動産会社に査定を依頼する場合、その目的は「売却のみ」に限られます。
査定料金を受領することができない不動産会社は、売却以外で査定を依頼されてしまうと、査定コストを回収できる機会がないからです。

よって、「単に資産価値を知りたいだけ」という場合には、不動産会社には査定を依頼することができないことになります。

一方で、不動産鑑定事務所は価格を評価することが主たる業務であり、報酬も成功報酬でないことから、同じ名前の不動産査定書でも不動産鑑定事務所に依頼すると有料となることが通常です。

また、不動産鑑定事務所であれば査定料金を受領できるため、どのような目的でも不動産査定書の作成を引き受けてくれます。

例えば、相続で遺産を分割する際、売らないけれども財産を兄弟で分けるために価値が知りたいといったケースがあります。
不動産鑑定事務所であれば、このような目的でも不動産査定書を引き受けてくれます。

尚、不動産鑑定事務所の不動産査定書は、不動産鑑定評価書よりも手数料が割安であることが一般的です。

売却以外の目的でコストを抑えて価値を把握したい場合には、不動産鑑定事務所の不動産査定書が適しています。

〜中略〜

まとめ

以上、不動産査定書について解説してきました。
無料の不動産査定書は、売却前に不動産会社に依頼する不動産査定書のことです。

無料の不動産査定書の依頼先は不動産会社であり、売却以外の目的では利用できないことになっています。
〜以下略〜
https://news.yahoo.co.jp/articles/77f265cd7e0385a539d3155fa299c1937265d38b
ーーーーーーーーーー
僕も日々の業務で〝不動産査定書〟を作成し、ご依頼頂いたお客様に査定額の根拠を説明し、お渡ししています。
当然〝無料〟で査定させて頂いています。
不動産売買仲介の営業活動の一環で、査定を行なっていますので、こちらのニュース記事にある様に当然〝無料〟な訳ですが、有り難がって頂けるお客様もいらっしゃるので、その際は、本記事にある様な内容のご説明もさせて頂いています。

一方で〝無料査定〟という言葉が一人歩きして、僕達不動産の営業マンを困らせる事もあります。
『単に資産価値を知りたいだけ』という依頼も有れば、『売却はしないけど、相続で遺産を分割する際の参考にしたい』とか『離婚の際の財産分割の参考にしたい』という方もいらっしゃいます。

正直、将来的に不動産の売却に繋がる案件でしたら喜んで依頼を受けるのですが、『不動産屋に頼めば、無料で査定してくれる』という軽い気持ちの依頼であれば、何とか受けたくないというのが本音です。

本ニュース記事を沢山の方に読んで頂いて、何故、不動産会社の査定書は〝無料査定〟になっているのか理解して頂き、正しく〝不動産査定書〟の作成依頼をして頂きたいと感じました。

それでは、本日はこのくらいにさせて頂きます。

次回も引き続き、当ブログを読んで頂けます様宜しくお願いします🤲

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