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日本の空き家問題、中古住宅市場の活性化が鍵

おはようございます☀😃
不動産系サラリーマンをしながら行政書士登録も受けた仕事人間の近藤です。

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本日は、日本の空き家率が世界一の理由などについて書かれたニュース記事を読ませて頂き、僕が感じたことについて書かせていただきます。

以下ーー内は、2024年5月27日(月)付、Yahoo!ニュースより引用させて頂きました。

ーーーーーーーーーー

「空き家率」世界一の日本はヤバい…新築住宅優遇策のツケ、政府は中古住宅に目を向けさせる政策を

〜中略〜

日本の空き家率が世界一の理由

 空き家が放置されることのデメリットは大きく、また、多岐にわたる。住宅は経年劣化するものだが、一般に空き家になるとそのスピードが速くなる。換気や採光がされない状態が長く続くと、湿気がたまるなどして老朽化が進む。そこに樹枝や雑草が繁茂して、犯罪の根城にされることもあるし、放火の対象にもなりやすい。つまり、治安の悪化に直結する。ゴミが不法投棄されるなど、衛生面の問題が発生することも多く、景観も著しく損ねて、周囲の住環境を劣化させる。

 このままでは、今後、空き家がさらに増え、その増加率も高まっていくことはまちがいない。各地で地域コミュニティが崩壊し、ゴーストタウンのような集落が増えることも避けられないだろう。しかし、その際に私たちは、空き家がここまで増えているのは、日本に特殊な現象だということを認識しておく必要がある。

 国別統計専門サイト「グローバルノート」による2020年のランキングによれば、その時点で13.55%だった日本の空き家率は、世界1位である。日本と同様に高齢化や人口減少が進んでいる国は少なくないのに、日本にばかり空き家が多く、それが増加しているのはなぜか。その最大の理由は、中古住宅の流通戸数が極端に少ないことにある。国土交通省の調査(2019年現在)によれば、日本における中古住宅の流通シェアは、住宅全体の14.7%にすぎず、この数字は欧米諸国の6分の1程度にすぎない。

 現在、冷暖房エネルギーを減らすために、住宅そのものを省エネ住宅にすることが推奨されている。それがSDGsにつながるかのように喧伝されているが、省エネ住宅をどんどん新築することが、本当に省エネやSDGsといえるのだろうか。その結果、空き家は増えているのである。すでに存在する家をできるかぎり活用してこそ、省エネやSDGsに直結するのではないだろうか。

 日本は欧米諸国等とくらべると、異常なまでに新築志向である。そのことは、先の大戦で日本の諸都市が焼け野原になったことや、地震大国であることも起因していると考えられるが、加えて、政策によって生み出された志向であることが無視できない。

〜以下略〜

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ac49dce743ee18d10fcae1048603b5dbea540c0

ーーーーーーーーーー

上記のニュース記事に書かれている、国別統計専門サイト「グローバルノート」による2020年のランキングに関して、日本の空き家率が13.55%で世界1位であることに驚かされました。この事実を前にして、日本における空き家問題の深刻さを改めて認識しました。日本と同様に高齢化や人口減少が進む国は他にもありますが、日本ほど空き家が多い理由について考えると、記事が指摘するように中古住宅の流通戸数が極端に少ないことが最大の原因であるという点に納得がいきます。

日本では、新築住宅が依然として好まれる傾向が強く、築年数の経った家は価値が大幅に下がります。この新築志向は、戦後の高度経済成長期における新築住宅の象徴的な価値に由来しているのかもしれません。また、建築基準法の改正などによって、古い家の改修コストが高くなることも一因です。結果として、老朽化した住宅が市場に出回ることなく、空き家として放置されるケースが多いと思います。

この問題を解決するためには、いくつかの施策が考えられます。まず、中古住宅市場の活性化が不可欠です。政府や地方自治体が中古住宅の価値を再評価し、取引を促進するための政策を導入することが求められます。例えば、税制優遇や改修費用の補助などが効果的だと思います。また、中古住宅の魅力を伝えるキャンペーンや情報提供も重要です。

さらに、地域コミュニティと連携した取り組みも有効です。空き家をシェアハウスやコワーキングスペースとして活用することで、若い世代や新しい住民を呼び込むことができる可能性もあります。これにより、地域の活性化にもつながるのではないでしょうか。

最後に、個人の意識改革も必要です。新築志向から中古住宅の価値を見直す意識へと転換し、環境負荷の軽減や持続可能な社会の実現を目指すことが重要です。教育やメディアの役割を通じて、この意識改革を促進することが求められると考えます。

今回の記事を通じて、日本の空き家問題の深刻さとその背後にある要因について考えさせられました。今後もこの問題に注目し、解決に向けた取り組みを見守りたいと思います。日本が持つ豊かな住宅資源を有効活用し、住みよい社会を築くために一人ひとりができることを考えていきたいものです。

それでは、本日はこのくらいにさせて頂きます。

次回も引き続き、当ブログを読んで頂けます様宜しくお願いいたします🤲

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